エモランド2026年最新調査|ファンが選ぶ「もっと評価されるべき細田守作品」、最多回答は意外にも“正当評価”
エモランドでは、『時をかける少女』から最新作『果てしなきスカーレット』まで、細田守監督(スタジオ地図)作品の全7作を対象に「細田守作品の中で、“もっと世間に評価されるべきだ”と思う作品はどれですか?」というアンケートを実施しました。集まったのは58票。不遇だと感じる1作を選んでもらう設問です。
ところが最も多かったのは、特定の作品ではありませんでした。最多は「どれも正当に評価されている」で21票(36.2%)。回答者の3人に1人以上が「特に不遇な作品はない」と答えています。そのうえで作品別に見ると、“もっと光を当てたい”票を最も集めたのは『おおかみこどもの雨と雪』(9票・15.5%)でした。
これは興行収入や受賞歴による評価ではなく、エモランドのアンケートに寄せられたファン投票による独自集計です。実際の設問と選択肢は 元のアンケートページ で確認できます。
調査概要
| 調査内容 | 細田守監督作品の中で「もっと世間に評価されるべき」と思う作品を1人1票で選択(単一回答) |
|---|---|
| アンケート設問 | 細田守作品の中で、「もっと世間に評価されるべきだ」と思う作品はどれですか? |
| 選択肢 | 細田守監督作品 全7作 +「どれも正当に評価されている」の計8択 |
| 集計期間 | 2026年5月28日 集計 |
| 回答者数 | 58票 |
| 男女比 | 女性 41 / 男性 17 |
| 年代比 | 30代 23 / 40代 17 / 20代 9 / 50代 7 / 60代以上 2 |
| 実施元 | エモランド(emoland.jp) |
回答者は30〜40代の女性が中心で、サンプル数も58票と限定的です。細田守ファン全体の総意というより、この層の受け止めを映した結果として読んでいただくのが正確です。
結果一覧(全8選択肢)
| 順位 | 選択肢 | 公開年 | 票数 | 得票率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | どれも正当に評価されている | ― | 21票 | 36.2% |
| 2 | おおかみこどもの雨と雪 | 2012年 | 9票 | 15.5% |
| 3 | 時をかける少女 | 2006年 | 8票 | 13.8% |
| 3 | サマーウォーズ | 2009年 | 8票 | 13.8% |
| 5 | バケモノの子 | 2015年 | 5票 | 8.6% |
| 6 | 竜とそばかすの姫 | 2021年 | 3票 | 5.2% |
| 7 | 未来のミライ | 2018年 | 2票 | 3.4% |
| 7 | 果てしなきスカーレット | 2025年 | 2票 | 3.4% |
最多は「どれも正当に評価されている」。作品では『おおかみこども』が9票で先頭に立ち、『時をかける少女』『サマーウォーズ』が8票で1票差の同率3位と続きます。
最多回答は「どれも正当に評価されている」── 21票・36.2%
今回いちばん多くの支持を集めたのは、作品名ではなく「どれも正当に評価されている」という選択肢でした。21票、全体の36.2%です。2位以下の作品票が9票・8票と続くなかで、単独で頭ひとつ抜けています。
「もっと評価されるべき作品を選んでください」という、いわば“不遇な1作”を探す設問に対して、最も多くのファンが「特に不遇な作品はない」と答えた。これは細田守作品が、ファンの実感として一作ごとにきちんと受け止められている、と読める結果です。金曜ロードショーでの再放送や配信で触れる機会も多く、代表作から近作まで一定の評価が行き渡っている、とも言えそうです。
裏を返せば、「これぞ隠れた名作」と票が一極集中する作品は今回は現れませんでした。“不遇な1本”よりも“全体が公平に見られている”という感覚が、この監督の作品群に対するファンの基本姿勢のようです。
作品別トップは『おおかみこどもの雨と雪』(2012年・9票・15.5%)
「どれも正当」を除き、作品として最も“もっと評価されるべき”票を集めたのが『おおかみこどもの雨と雪』です。9票(15.5%)で作品別の先頭に立ちました。
シングルマザーの花が、おおかみおとことの間に生まれた姉弟“雨”と“雪”を育てる13年を描いた2012年公開作。興行的にも評価的にも成功した一本ですが、子育てや母性の描き方をめぐって議論が起きた作品でもあります。
その「賛否が語られること」自体が、逆にもっと多面的に評価されてほしいという声につながったとみられます。エンタメとしての完成度だけでなく、家族や成長のテーマをもう一段深く語り直したい――そんな再評価の余地を感じているファンが多いようです。
同率3位『時をかける少女』『サマーウォーズ』── 各8票・13.8%
『おおかみこども』に1票差で続いたのが、劇場デビュー初期の2作。『時をかける少女』(2006年)と『サマーウォーズ』(2009年)が、そろって8票・13.8%の同率3位に並びました。得票差はわずかで、上位は僅差のせめぎ合いです。
『時をかける少女』は単館上映から口コミで広がり、細田守の名を一気に押し上げた出世作。知名度は高い一方、「代表作」として真っ先に挙げられる機会はやや減っており、改めて光を当てたいという票が集まりました。
『サマーウォーズ』は金曜ロードショーの常連で、「夏の定番」として広く親しまれる一本。興味深いのは、この2作は別途実施した 細田守監督作品 人気ランキング2026 でサマーウォーズが1位・時をかける少女が2位という結果だったこと。「人気だからこそ“定番”の枠に収まってしまい、もう一度きちんと評価し直したい」という、人気ゆえの再評価要求とも読めます。
サンプルは58票と小さめのため、この上位3枠は「順位そのもの」より「票がしっかり入ったかどうか」で捉えるのが妥当です。それでも、初期2作と『おおかみこども』が上位を占めた並びには、ファンの記憶に強く残る作品が反映されています。